「汝、星の如く」凪良ゆう著を読んだ。

少し前に上司との飲みの席で最近心が凪だという話をした。良い意味で心がざわめく事がなくこんな平和な精神状態の時もあるのだと不思議に思っていた。忙しくも淡々と自分のやることがあるということは大切なことなんだと実感した。暇はよくない。世の中の事件を起こすのは暇があって色々と余計なことを考えてしまうからだと職場の先輩が言っていたけれど、その通りだと思う。何かに追われすぎてもいけないけれど暇は人を変な思考へ誘う事が多々ある。

人生は選択の連続である。日々小さな選択や大きな選択を重ねて人は生きている。昔NHKの番組でもやっていたが、この本を読んで改めてそう思った。自分が納得して人生を生きること。その全てが自分で選択し道を進んでいるという事実である。

家庭環境によって制約が出てくる子どもの人生もある。今でいう親がちゃというのだろうか。親によって子どもの育ちは変わるのか。専門家ではないので詳細は分かりかねるが、多少なりとも関係はあるように思う。私の家庭はおそらく他から見ると少し厳しくてそういう家庭環境の人と接するとなんとなく同じ匂いを感じたりすることがある。もっと過酷な状況の場合、子どもが成長する過程で、そこに留まることも進むことも選択できる環境は大切であると感じた。どんな人生であっても自分の選択した人生であるということは生きていく上で忘れないようにしなければいけないと思う。

ここ数年誰かと一緒に花火を見ていないことに気がついた。好きな人と花火を見るというのは人生において最も大切なことのひとつだと思うので、今年は絶対に好きな人と夏の花火を見に行こう。という意気込みだけは書いておく。

とりとめなく本の感想ではないような散文になってしまったが、人生を主体的に生きることの大切さ。どこへいくにしても何をするにしても自分で納得して選択して進んでいくことの大切さを改めて感じた本だった。

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